
ゲスト:ロバート・キャップス
今回はロバート・キャップスさんとの対話です。信頼と安全の歴史に、いま聞いても驚くほど今日的な形で踏み込む回で、私が特に好きなたぐいの回でもあります。ロバートさんは、現在の定石も道具立ても職種名もまだ固まりきっていなかった時代に、この領域の形をつくるのを助けた一人です。
私たちの多くと同じで、最初から不正対策の道筋を描いていたわけではありません。事業側が、大きくなりつつある問題を解決できる誰かを必要としていたから、その世界に引き込まれたのです。彼の場合、それはマーケットプレイスの黎明期のStubHubでした。当時、オンラインの不正やチャージバックは、成熟したベンダーの区分や洗練された枠組みにきれいに収まってはいませんでした。各チームはその場で答えを見つけるしかありませんでした。そして彼らが築いたものの多くが、いま多くの不正対策チームが標準的な最善策とみなすものの土台になりました。
これは重要です。
いま不正対策チームと話しても、根っこにある同じ圧力が見えるからです。新しい事業モデル。速い成長。限られた文脈。社内の手続きより速く動く犯罪者。細部は変わっても、その底にある信頼と安全の課題はかなり見慣れたものです。だからこそ、ロバートさんの視点はいまもよく通用します。
これは実務では次のような意味を持ちます。
- 信頼と安全は理屈ではなく、現実の運用上の圧力のなかで築かれることが多い
- 黎明期の不正対策の戦略には、いまのチームが学べることがまだ多く残っている
- 不正対策チームの進化は、正式な手引きが存在しないうちから問題を解こうとする人がいるときに起きる
- マーケットプレイスのリスク管理は、チームが職種、取引先、調査をまたいで学ぶときに強くなる
このエピソードで聞けること:
- ロバートさんが、成長の正念場にあったStubHubで信頼と安全の仕事を率いることになった経緯
- 黎明期のマーケットプレイスでの学びから、どんな不正対策の最善策が生まれたのか
- 社内でも社外でも、協力がこれほど大きな意味を持った理由
- 法執行機関との不正対策の連携が、悪意ある者に実際の処罰をもたらすのにどう役立ったか
- 加盟店側の不正対策の責任者としてロバートさんが学び、のちの不正対策技術の経営に生きたこと
次のような方はぜひ聴いてください:
- 不正対策、信頼と安全、リスクの分野で働いていて、この領域がどう進化してきたのかをよりよく理解したい
- マーケットプレイス、EC、フィンテックの不正対策チームを率いていて、より強い運用面の視点が必要だ
- 不正対策における協力の進め方や、法執行機関との連携に関心がある
- 黎明期に最高水準のチームを築いた人物から、加盟店側の不正対策の教訓を得たい
- オンラインの不正対策の革新が、現実の企業のなかで実際どう生まれるのかを聞くのが好きだ
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