
今回は、求人をかたる詐欺への備えについて話します。急速に広がっている一方で、多くの企業からいまだ十分な注意を向けられていない問題です。企業を狙う不正といえば、決済の不正、アカウントの乗っ取り、あるいはフィッシングが思い浮かびます。自社になりすまして求職者をだます犯罪者のことは、必ずしも念頭にありません。
しかし、そうすべきです。
在宅勤務をうたう詐欺や偽の内定は、ごく短い間に実害を生むからです。被害者は金銭を失います。信頼は損なわれます。応募者は混乱します。そして正当な企業が、自ら招いたのではない評判の後始末に追われます。これは問題です。
この回では、詐欺師が自社の名を使い、採用担当者を装い、いま仕事を探している人を狙うとき、備えとは実際にどのようなものかをたどります。正直なところ、その点がとりわけ腹立たしいところです。この種の詐欺は、人の弱みの上に組み立てられています。期待を抱き、急いで動き、重圧の中で人生の重要な決断をしようとしている人が狙われるのです。
もう一方の側面にも触れます。すでに自社の名がかたられてしまった場合にどうするか、です。その時点でこれは啓発の問題ではなくなります。事案への対応の問題になります。社内の連絡の問題になります。ブランドの評判を守る問題になります。そして場合によっては、被害者を支える問題にもなります。
企業が真剣に受け止めるべきなのは、その部分です。
求人詐欺への備えは、次の一件を防ぐことだけではないからです。自社の名を使ったなりすましがすでに起きているとき、素早く、明確に、責任をもって対応できることでもあります。
求人詐欺への備えは、実際には次のような意味を持ちます:
- 企業になりすます詐欺を、不正の問題であると同時にブランドの信頼の問題として扱う必要がある
- 漠然とした注意喚起ではなく、なりすましへの明確な対応手順が必要だ
- 被害者を助け、事業を守る通報の手順が必要だ
- 遠隔での採用をかたる不正の実態を踏まえた、雇用主向けの対策が必要だ
このエピソードで聞ける内容:
- 在宅勤務をうたう詐欺が広がるほど、求人詐欺への備えが重要になる理由
- 企業になりすます詐欺や偽の採用担当者が、被害者とブランドの双方を傷つける仕組み
- 自社の名を使った採用詐欺を見つけたとき、雇用主が最初に取るべき行動
- 対応の過程で、被害者への支援と周知の両方が重要である理由
- FTCの求人詐欺に関する手引きが、企業と求職者の次の一手を定める助けになる仕組み
次のような方におすすめのエピソードです:
- 不正対策、信頼と安全、人事、採用、法務、ブランド保護に携わっている
- 偽の内定や遠隔採用をかたる不正に備え、なりすましへの対応計画を明確にしたい
- 犯罪者に社名を悪用されたとき、ブランドの評判をより強く守りたい
- こうした詐欺の通報と、求職者をだます不正に遭った人への支援を大切にしている
- 企業になりすます不正に直面している雇用主向けの、実践的な対策を必要としている
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