
今回は、少し個人的で、少し居心地の悪い話をしたいと思いました。正直なところ、それが重要だからです。不正対策で力を発揮する人の資質の多くは、意識していなければ、経営層や他部署との、さらには自分自身のキャリアの伸びとの摩擦を生みかねない、まさに同じ資質でもあるのです。
まずは少し軽い話題から。2023年の「Buzzword Bracket」を構成した、業界の流行り言葉についてです。確かに、あきれた顔をされて当然の言い回しもあります。しかしその話は、より大きな論点につながります。不正対策の担い手は、切迫感、強い意見、絶え間ない変化、そして素早く正解を出せという圧力に満ちた分野で働いています。その環境が、私たちの考え方、伝え方、振る舞い方を形づくります。
そしてこれは重要な問題です。
懐疑の目、熱量、型を見抜く力、粘り強さ、そして強い目的意識は、この仕事で卓越するための資質になりえます。同時にそれらは、自分の考えを他者に伝えること、部門を越えて協働すること、日々自分が見ているのと同じリスクが見えていない人たちのあいだで影響力を築くことを、難しくもします。私自身がそれに向き合わざるをえず、そして正直なところ今も向き合っているので、よく分かります。
このエピソードは、対人スキル、キャリアの伸び、そして「理解されることが必ずしも容易でない分野で、難しい仕事を非常にうまくこなす」ことの両刃の性質についての話です。
実際には、次のような意味を持ちます:
- 技術的な力だけでは影響力やキャリアの勢いが必ずしも生まれないため、対人スキルが効いてくる
- 素早くリスクを捉える実務者の思考は、他部署との意思疎通の隙も生みうる
- 部門を越えた伝え方と関係者との調整が、優れた実務者と優れた率い手を分けることが多い
- 自分の成長は、強みを弱めるのではなく、より良い均衡が要ると気づいたときに始まることが多い
このエピソードで聞ける内容:
- 2023年の企画で最も印象を残した流行り言葉と、その一部に人々が食傷している理由
- 懐疑の目、切迫感、型を見抜く力といった資質が、強みにも障害にもなりうる仕組み
- 率いる立場での難しさが、技術的な意見の相違ではなく伝え方と受け取られ方から生じがちな理由
- 経営層や他部署とより効果的に働くことについて、私が学んだこと
- キャリアの前進が、専門性と同じくらい自己認識に左右される理由
次のような方におすすめのエピソードです:
- 不正対策に携わり、対人スキルとキャリアについて率直な話を求めている
- 部門を越えた意思疎通や、他部署に不正リスクを理解してもらうことにもどかしさを感じている
- 実務者としての鋭さを失わずに、関係者との調整力を高めたい
- チームの協働、感情の扱い方、経営層とのより良い協働に関心がある
- 道具や手口、技術的な力を越えたキャリアの助言を求めている
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