
今回は、不正対策の担い手から最近よく寄せられる問いに答えます。気のせいなのか、それとも不正は本当に悪化しているのか、という問いです。
悪化しています。
しかも量だけの話ではありません。及ぶ範囲においても、組織的な連携においても、巧妙さにおいても、そして事業のいくつの部分を同時に襲いうるかという点においてもです。今回のソロ回では、なぜそうなっているのか、何がこの状況を生んだのか、そしてeコマース、銀行、フィンテック、小売の各チームがなぜ数年前より強い圧力を感じているのかを解きほぐします。
一見すると、これはオンラインの不正動向についての漠然とした話に聞こえるかもしれません。しかしよく見ると、同じ根本原因が繰り返し現れます。なりすまし。アカウント乗っ取り。返金の悪用。商品の転送。外部委託先の脆弱性。そしてサプライチェーンの不正もそこに含まれます。周囲の環境が複雑になるほど、犯罪者にはシステム、取引先、業務手順、人の間の継ぎ目を突く手立てが増えるからです。
重要なのはその点です。
不正が増えているのは、犯罪者が急に賢くなったからではありません。企業がより多くつながり、外部への依存を深め、よりデジタル化し、場合によっては自社の管理の仕組みが想定した以上に分散してしまったからです。ですから、不正が伸び続ける理由を理解したいなら、複雑さがそれを後押しし続けている理由を理解する必要があります。
実際には、次のような意味を持ちます:
- サプライチェーンの不正は、犯罪者が相互に結びついたシステム、取引先、運用の隙を突くという、より大きな変化の一部である
- 不正が取引先、連携、共有された業務手順を通じて動きうる以上、外部委託先のリスク管理の重要性は増す
- なりすまし、転送、内部不正、オンライン詐欺が重なり合うようになるにつれ、検知の在り方も変える必要がある
- この変化の根本原因を理解している企業ほど、投資を正当化し、成果を高めやすい立場にある
このエピソードで聞ける内容:
- オンラインの不正が、複数の業界で規模と巧妙さの双方において拡大してきた理由
- サプライチェーンの不正、取引先による不正、外部委託先のリスク管理が全体像の中でどう位置づくか
- なりすまし、アカウント乗っ取り、返金請求の悪用、転送の仕組みが、今日の環境について何を物語るか
- 自社のリスク対策の構成やベンダーを見直すことが、かつてなく重要になっている理由
- この新しい現実に備えるために、企業がいま最も重要になしうることについての私の考え
次のような方におすすめのエピソードです:
- 不正対策、リスク、eコマース、フィンテック、業務に携わり、不正が悪化し続ける理由を明確に説明したい
- サプライチェーンと外部委託先のリスク管理が、現代の不正リスクとどうつながるかを理解したい
- 検知、取引先の管理、社内の計画立案を担い、経営層との対話に足る背景を必要としている
- 本人確認、決済、物流、業務にまたがる不正動向の変化をより深く理解したい
- 損失がさらに膨らむ前に、高まる不正の圧力に自社を備えさせる実践的な方法を求めている
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