
ゲスト:ジェイソン・T・ブラウン
今回は、Fraudologyで普段扱うのとはかなり違う角度から企業不正を取り上げます。いつもは詐欺、eコマースの悪用、決済、そして企業を外側から襲う不正の型に focus しています。しかしこの対談では内側に目を向けます。不正が社内で起きているとき、それを知る人が次にどうするかを決めなければならない場面についてです。
元FBI捜査官から内部通報者の代理人弁護士となったジェイソン・T・ブラウン氏に、内部通報者保護の法制度、不正の申告、そして企業内の不正行為を明るみに出すうえで内部の人が果たしうる役割について伺いました。正直なところ、この対談にはいくつも驚かされました。ジェイソン氏が挙げた例は、テクノロジーやビジネスの現場で当たり前のこととして受け流されかねないものでありながら、多くの人が思うよりずっと早く不正の線を越えうるものだったからです。
このエピソードに意味があるのは、そのためでもあります。
企業不正は、始まりから劇的であるとは限りません。数字を達成せよという圧力に見えることもあります。報告で近道をすることに見えることもあります。「昔からこうしている」と説明されて片づけられる慣行に見えることもあります。だからこそ、内部通報者の保護と申告の制度が重要なのです。企業の内側の動機づけが誤った方向を向いているとき、人が声を上げるための道筋をつくるからです。
実際には、次のような意味を持ちます:
- 企業不正は、不正行為が当たり前とされ、軽く扱われ、あるいは静かに報われる環境で育ちやすい
- 内部の人こそ不正が形をとり始める瞬間に最初に立ち会うため、内部通報者保護の制度は重要である
- 申告の仕組みは、従業員が自らの権利、保護、選択肢を理解して初めて機能する
- コンプライアンス上の不正や金融の不正は、誰かが実態を名指しするまで、表面上はごく日常的に見えうる
このエピソードで聞ける内容:
- ジェイソン・T・ブラウン氏がFBIでの職務から企業不正の内部通報者の代理へと転じた経緯
- 内部通報者の保護とその法的枠組みが、不正行為を明るみに出すうえで大きな役割を果たす理由
- 従業員が不正行為を目の当たりにしたとき、申告が実際にどのような形をとるか
- False Claims Actのような法律が、不正の申告という大きな仕組みの中でどう位置づくか
- ごく一般的に見える一部の商慣行が、金融、証券、コンプライアンス上の不正として実質的なリスクを生みうる理由
次のような方におすすめのエピソードです:
- 不正対策、コンプライアンス、リスク、法務、調査に携わり、内部からの申告という側面から企業不正を捉え直したい
- 内部通報者保護の法制度、申告、その仕組みについて理解を深めたい
- 本来まっとうな事業の内側で、企業の不正行為がどう育ちうるのかを知りたい
- 不正の調査、ホワイトカラー犯罪、責任追及を支える法的な枠組みに関心がある
- 企業が内部の不備をどう見つけ、どう対処するかを含め、広い意味での不正防止に関心がある
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